親密な関係を築くためには、コミュニケーションが不可欠なことは皆さんご承知の通りでしょう。

しかし、コミュニケーションといっても不思議と、簡単に想像できそうな、ただの日常会話とは別の種類があります。

それが「思いやりあるコミュニケーション」です。

思いやりあるコミュニケーションは、具体的な行動を起こして、パートナーを思いやるというものです。

どういった行動なのかと言うと、例えば、名前を把握したり、覚えていてくれたり、気持ちを聞いたり、状況に対して寛容であることなどが、思いやりあるコミュニケーションのひとつとして考えられます。

また、思いやりあるコミュニケーションでは感情を先行しない方が、成功しやすい場合もあります。

感情的な観点で受け止めるのではなく、物事を冷静に見る姿勢を試みることが大事です。

焦りや怒りなどの反応で思わぬトラブルが生じる可能性も否定できません。

思いやりあるコミュニケーションは、時間をかけて伝わるものです。

「そう思う」という表現を使ってもいいでしょうし、他の言葉を用いて深めていくこともできます。

はじめはお互いのレベルに合った表現を用いて、互いを理解するための枠組みを作り出すという形で進めていけばよいでしょう。

反面、思いやりあるコミュニケーションを期待されている場合でも、受け手が感情的な反応を出したり、話の過程を間違えたりしてしまうようなことが起きないようにするためにも注意が必要です。

例えば、聞き手を「お前」や「あんた」で呼びかけるようなことはありませんし、外野者の目を気にかけながら話を続ける必要もあります。

最後になりますが、思いやりあるコミュニケーションの成功の秘訣は容易に書き出すことができませんが、本気で思いやることが肝です。

人に対する尊敬と手厚い心がなければ、思いやりあるコミュニケーションは成功することはできません。

自分の中から心を込めてパートナーへの思いやりを示して、互いが尊重しあう関係を築きながら親密な関係を築いていきましょう。