悪夢を見るとき、何か脱出したり閉じ込められたり、見殺しにされたりするのはいたいけないことです。もっともっと心配しなくてもなんとかなるのが、悪夢のなかから脱出できるという幻想すらだってあると考えると、きっと心強いものになるはずです。
悪夢のなかから脱出する実践では、まず自分の行動だけでなく周囲を観察してみることが重要です。どんな悪夢の中にいるか? その宇宙観は、何物理的特性があるのか? そこには何があるのか?などと質問をしながら、状況を常に変容するのです。
現実的に考えれば、悪夢に襲われても実在するものが何かに助けられて舞台を変えなければならないことがきっとあります。ならば、自分が実在する何かが使えるなら、それを有効活用しなければなりません。
一例を挙げるなら、光源を見ているときに悪夢に引きずり込まれてしまったとしましょう。そんな時は、先ほど見ていた光源を憶えて、叫びながらそのジーとにあたりを向けて保ちます。するとどうなるでしょうか?
極めて堅実な戦法なのですが、悪夢の中から脱出できるチャンスが得られます。実際、病院で夢遊病患者が悪夢の中に閉じ込められてしまったときは、手から光を放つ灯りに襲われているような描写をしたり、自分の部屋の明かりを見つけるよう提案したりして、悪夢の中から脱出を支援しています。
他にも、脱出するためには「理念」を持つことが重要です。悪夢のなかから脱出したいとき、それ自体が夢そのものであることを理解していれば、気持ちが強く悪夢から脱出してしまうきっかけを作れるでしょう。
悪夢の中から脱出するためには次のような行動を試みるのが良いでしょう。
・夢の背景、世界観を理解する。
・どういう感情が伴うかを理解する。
・脱出方法を考えるなど、自分のできる行動を試みる。
・意識したい言葉を叫ぶなどの合図を与える。
・自分の強みで脱出する。
・自分の本来の心で向き合う。
悪夢のなかから脱出できるかという問いかけに答えるのはむずかしいでしょうが、脱出するために必要なことを理解して、日常生活で起きている問題解決に回帰していく努力を続けることこそが真の悪夢の脱出術となるでしょう。