そこは不思議な異世界。

そこに来てから少し経つなか、わたしは変化した世界の中で放浪していた。

突然、遠い空が沈むようにして、途方もない数の古い仏像が降ってきた。

それは昔から続いていた異世界の伝承を映し出していた。

「それらはすべて愛の仏像である」と言われ、思わず興味深々に見入ってしまった。

そこから、壮大な冒険の旅が始まった。

初めは迷子になってしまうような混沌とした世界だったが、放浪を続けていくうちに、人々と出会い、言語などでの交流も行い、異世界を訪れたわたしは自分自身が段々変わっていき、さらに神々しい力、神話上の何かが見えてくるようになった。

その中で、いつしか、愛すべき存在が出現した。

その存在は、まさに異世界に存在する仏像に似ていた。

恋の冒険が再び始まった。

想いは新たな世界にさかのぼり、立体的なものを体験したり、仮想的なものを知覚しながら、愛は新しい形で芽生え始めた。

できるだけ瞬間を長くして、恋の冒険旅行は洗練され続けた。

そして結果、愛の深い仏像の中心を目指しているように思えた。

異世界を訪れ、恋の世界観を学びながら、立体的な経験を積んでいくと、わたしだけの物語が生まれる。

そして、わたしは、どこからでも愛の神秘を感じることができる存在となったのだった。